運営会社
社名 | 株式会社MoveOn |
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住所 | 〒273-0031 千葉県船橋市西船5-21-3 |
設立 | 平成24年9月25日 (創業:平成18年12月21日) |
代表取締役 | 柴田正樹 |
取締役 | 数井延匡 |
電話 | 047-302-9001 |
従業員 | 21名(パート含む) |
事業内容 |
店舗事業 |
取引銀行 |
京葉銀行・千葉銀行・楽天銀行 |
関係法令 |
■動物取扱業 ■化製場 ■貨物軽自動車運送 |
企業理念・ミッション
犬との暮らしを安全にスマートにスタイリッシュに
【 ミッション 】犬の殺処分と飼育放棄を限りなく0に近づけます。
【 コンセプト 】おいぬファースト。ワンちゃんの安全を最優先に考え、仔犬に一番優しいお店を目指します。
【 ビジョン 】子犬の頃から飼い主様と深く関わる事で、困った事があれば一番に相談して頂けるお店を目指します。
【 行動規準 】安全・清潔→礼節→パフォーマンス→効率
沿革
代表柴田です。ここでは創業から今まで、やってきた事を書いています。
ご興味のある方は覗いてみてください。
のちに人生を左右する事になるきっかけ
初めて飼った犬が人を咬み、そして…
小学4年生の頃(1996年)。中型犬の雑種を父の職場の人から譲り受けました。
その犬が1歳をすぎた頃、友人を噛み10針を縫う大怪我をさせました。
散歩の引っぱりもとても強く、祖母が散歩でひきずられ5針を縫う怪我をしました。
両親の話し合いの結果、保健所に出す道を選びました。そうしてしまったのは家族全員の責任だったのに・・・
保健所で犬を預かるのは1週間
1週間経って新しい飼い主がみつからない時は炭酸ガスで殺処分されます。
早い時は3日です。極度の咬み癖を持った犬は新しい飼い主が見つかりにくい現実があります。
新しい飼い主が見つかったのか分かりませんが、恐らく殺処分されたのではないかと思います。
それからペットロスにかかり犬をまともに見る事も触る事も出来なくなりました。
※ペットロス:ペットを失った事で日常生活に支障をきたしてしまうケースもある精神病の一つです。
犬への目醒め
20歳で山形から上京し、好きだった建築の道を順調に進んでいましたが22歳で病気になり治療のため退職。
同じ道に戻る事もできましたが、建築を30年以上続ける意欲がない自分に気付き、自分探しの時間を作る事にしました。
そんな生活が5年続けていたある日、突然目の前が真っ白になり
「犬をやらなきゃ!」
と駆り立てられました。
愛犬とお別れしてから、犬は見ることも触る事もなく17年もかけ離れた生活だった事もあり、とても不思議な体験で今だに覚えています。その時に駆り立てられた想いは
「人も犬も不幸になるのは嫌だ」
「 犬で困っている人を助けられないか?」
ここからは早かったです。すぐ動物系の学校を探し翌週には入学しました。
この時はドッグトレーナーではなく、アニマルセラピーをする考えが強かったのを覚えています。
余談
霊感がある訳ではないのですが、昔から不思議な体験をよくしました。
- 猫に案内され付いて行ったら人が倒れていたり
- 祖父が亡くなる時、家族には見えないデカイ蝶や、でかすぎる蜘蛛が現れたり
もしかすると、そういう力があるのか?とも思う事もあり、有名な占い師に見てもらったら「あなたスピリチュアルの力強いわよ」と言われました。まぁ、根拠のない事に興味は持てませんでしたが(笑)
第1のメンター森山氏との出逢い:ドッグトレーナーとしての目醒め
2006年。柴田27才。
たまたま犬学校の講師だったPLAYBOW(故:森山氏)の元で勉強させてもらえるよう嘆願し、自称弟子になりました。
(人生を左右された2番の出会いです)
森山先生は日本で数人しかいない英国のドッグトレーナーであり、犬の保育園のモデルとなるパピーナーサリーやパピーパーティー、クリッカートレーニングを日本に広め、日本のドッグトレーニング業界を牽引する方なのですが、初めて森山先生のお店を訪れた時、衝撃の現場を目にしました。それは
犬が噛み付きながら遊んでいたんです!!
今では当たり前とされている犬同士の遊びも社会化も、当時はインターネットが浸透していませんでしたから、とても不思議な光景で未だに鮮明に覚えています。また、子犬の頃にいかに社会性を身につけさせるかが大事だと言う事も教えて頂きました。
「犬のしつけは子犬期の社会化で全て決まる」
森山先生が話してくださった言葉が決め手で、日本全国に広めるべきだ!と、一人で興奮!
金なし、人脈なし、実戦経験なしだったけど誰よりも動こう!と
犬の社会性を育てるドッグトレーナーを目指す事を決めました。
2006年6月 パートナードッグ ムーヴとの出逢い
パートナードッグとして選んだのは、昔から憧れがあったゴールデンレトリバー一択でした。
名前は大好きなB’ zの曲『MOVE』と、誰よりも動く『MOVE』が重なっていたこともあり、「ムーヴ」と名付けました。
ペット不可のアパートに住んでいましたので、
吠えるなよ〜と願いながら、迎え入れ当日から吠えられ。。。。
これは追い出されると感じ、家が見つかるまで、毎日ペットホテルを使うという、何ともお金のかかる生活をしました。
大型犬と住めるのが戸建て以外になく、お金はありませんでしたが、借金をして月16万円の戸建てを借りました。(高すぎた。。。)
車を持つ余裕がなかったので、原付バイクの足下にムーヴを乗せて移動。
危険運転だと警察に顔を覚えられました(泣)
創業のきっかけ
本当は森山先生の元で働きたかったのですが、ある理由で断られるのと同時に、『柴田君、トレーナーは稼げるぞ!』と言われ
【 先生、俺、独立します!】と決意
今、思い返してもアホにも程がある。。。
今でこそ飼育放棄0を掲げていますが、当時は金儲けがきっかけで起業。
先生との大事な思い出です(笑)
恐らくとしか言えませんが、先生のところか、他で働く選択をしていたら、独立はしなかったと思います。
人生はどうなるか分かりませんね。
たまに先生の元へ顔を出しに行っていましたが、スタッフにはトレーニングや犬の話をするのに、私にだけはトレーニングの事でなく常に経営の事を話されました。
経営の話をしたかった訳ではないので、何でそんな事ばかり話すのか当時は理解できませんでしたが、経営の話をする森山先生は犬の話をしている時より楽しそうでした。
後にこの時の経験が今後を大きく左右する事になります。
2006年12月 ドッグマナースクールMove’On創業
動物取扱業を取得してすぐに、高校生のノリで知人とムーヴとで創業。
店名は迷う事はなく『Move’On』と名付けました。
ほぼ触った事もないPCを知人から格安で譲ってもらい、HPと名刺を作り自宅へ出張する出張専門のドッグトレーナーを開始しました。
そもそも、実務経験が0に等しかったので、ドッグトレーナーが何なのか意味も分からず。
とりあえず賞歴を取って有名になろうと大会に出たりしていました。
が、この道は目指しているのと違うなぁ。。。と早々に見切りをつけました。
集客の一環で動物病院やトリミングサロン、ペットショップなどに営業をかけまくりましたが、どの企業も肩書きばかりみて、相手にしてくれなかったので、資格・賞歴なしで勝負する!と心に決める。
息巻くのは良いが、初年度の売上は2万円…。
森山先生…稼げるって言ったじゃん!(泣)
家賃16万円で収入0。。。
深夜アルバイトをかけもちしながらの生活を余儀なくされます。
9:00~19:00はムーヴオン・20:00~5:00はバイトの生活を休み無しで2年ほどやりましたが、バイトで月30万ぐらい稼いでいたので、生活に困ることはありませんでした。
ただ、一緒に始めた知人は売上0では続けられないと愛想を尽かされ…。
起業からすぐに一人になりました。
やはり、ノリで経営はやってはいけない良い体験が出来ました(笑)
森山先生がよく口にしていた経営がこの頃からちらつき始めました。
2007年7月 犬の保育園開始
売上0がずっと続き、体力的・精神的に辛くて、何度も辞めたいと思いましたが、若気の至りか、上手くいくことしか考えていなかったので、地道に営業活動を続けていました。
そんなある日、営業先でペピカ様と出会いました。
(私の人生を左右した3番目の出会いです)
イベントをやらせてもらえる機会を数回頂き、それを評価していただけたのか、空いている自社店舗の一角にテナント出店しないか?と話が持ち上がり、なけなしのお金をはたいて、2007年に【店舗】を持ちました。
自分で壁にペンキを塗り床材を貼り脱走防止を施し、ついに【犬の保育園】の開業です!
・犬の保育園
・ケージレスのペットホテル
・しつけ教室(グループレッスン)
・パピーパーティー
をスタートさせました。
当時は日本に犬の保育園が普及していませんでしたので、常に調教師と言われてました(悲)
が、そんな事はどうでもよくて、興味を持ってくれる事がとても嬉しかったのを覚えています。
スタッフが一人、また一人と増え、一人でやっていた時が楽すぎる事に気付きます。
結婚をきっかけに自宅を営業所にし移転しました。
2012年9月 法人化:株式会社MoveOn設立
個人事業でぶつかった大きな壁の一つが法人の壁です。
個人事業では法人も行政もほとんどが耳を傾けてくれる事はなく、これではいかん!と法人化
法人化すると、手をひらを返すように、法人が話を聞いてくれるようになりました。
ペットショップなどで子犬が販売される前から子犬の訓練をする事、しっかり社会性をみ身につけさせる事、飼い主に渡ったあとは無料で近所のプロのドッグトレーナーから指導を受けられる取組を開始。
購入された飼い主様からは、手がかからないと大好評!
(当時の最高益を出していたそうです)
どこもかしこも儲かることが分かると、犬の事よりも利益を取る事に走り内製化され見切りをつけられました。
(下町ロケットみたい…)
外部の力の弱さを知り、法人事業ではなく、店舗事業に集中する事を決めました。
何のために法人したのかわからなくなりましたが、これはこれで良い経験になりました。
2014年春 西船橋に移転し大型店舗の運営開始
自宅で続けるには狭くなり、規模を拡張するため物件を探し続けましたが、どこも犬が吠えるから・臭いからという理由で貸してくれない・売ってくれないで、移転できず3年が過ぎ続きました。
その時、手を差し伸べてくださったのは、状況を察した常連様でした。
資金調達・物件探しと様々お手伝していただいたおかげで、今の西船橋にお店を構える事が出来ました。
たまたま、あるトリマーと出会えた事もあり予定になかったトリミングを開始しました。
また、当時の社員家族が持っていた土地を借りる事が出来たのでドッグランを開始する事もできました。
本当、良い出会いが多く恵まれているなと感じます。
小型店舗・自宅経営を経ていたので、ある程度自信はあったのですが、売上も経費も桁が1つ2つ変わった事で、経営を勉強しないと何も出来ない事がわかりました。この頃から、現場はスタッフに任せ、経営に割く時間が増えるようになりました。
2015年4月 社員研修開始:第2のメンター高山先生
2010年頃。犬の行動修正で出くわす「どうやっても上手くいかない」があり、国内講師・海外講師、様々なセミナーに参加しても解決する事が出来ない案件をいくつか抱え頭を抱える日々が続きました。
そんな中、小難しい専門用語を語り偉そうなブログを書く高山氏(本人は当時を黒歴史と言っている)がHIT。
たまたま東京で飼い主向けセミナーを開催すると告知があったので参加することにしました。
セミナーの内容はこれまでに受けたものとはまるで違い目から鱗だらけ。
誰よりも根拠・実績・説得力があり、生徒として通いつめる。(たまたま東京一期生)
犬に関する悩みがかなり薄れるのを実感する。
セミナーに参加する内、この素晴らしい知識・見解を社員向けに提供してもらえないか?と交渉を試みる。
ただ、生体販売反対派の高山先生と、新たな子犬販売構想とは言え生体販売肯定派の柴田の考えが真逆な事もあり数年難色。
私の未来構想に理解してもらったのか、しつこすぎて諦めたのか分からないが数年越しで説得成功し、契約成立。
日本で唯一、しつけ教室を監修してもらえる店舗になりました。
この時からABA(応用行動分析学)を基にした動物福祉に配慮された犬のトレーニングや、トレー二ングを必要としない犬のケアがスタート。
2016年9月 最高のパートナー現れる(現取締役:数井)
中途採用のドッグトレーナーを募集をしている時、ある問い合わせが入る。
その男はなんと元TOYOTAのメカニックだと言う。それだけでも興味が湧いた。
早速、面接してみると、なんとこの男、自分の王国「数井王国」を作りたいと言う。
なにこの人。。。。自分以上の変人が隠れていた。
未来構想を話してみると意気投合。
話が盛り上がりすぎて、気づけば面接が4時間も経過していた。
これはトレーナーどころの話ではない。
あるきっかけがあり、入社初月にかかわらず、取締役にならないか?と持ちかけると承諾。
この時から最高のパートナーの確信を持つ。
2018年6月 ムーヴ逝去
12歳を過ぎたある日、急に倒れて2時間後に他界。
直前まで走ってご飯を食べていたので急なお別れがやってきました。
様々な人と出会わせてくれたので、急遽お別れ会を開くことに。
来てくれる人が数人でもいてくれたら良いなと思っていたら、100組超えの参列者が。
私以上に泣き崩れ落ちるお客様を目の前で見て、ペットロスの在り方と、これからの新しい家族との関わり方の考えがガラリと変わりました。
ムーヴがいなければ、今のムーヴオンは100%存在しませんでした。
犬に対する考え方、トレーニングの在り方、社会化の重要性だけでなく、クライアントや業務提携先との橋渡し役。
本当の意味で12年、24時間一緒だったので、これほど心強いパートナーはいませんでした。
これから同じぐらい熱量を持てる子と出会えるものやら。
2020年10月 犬の保育園コンサルティング開始
全国に犬の保育園を増やすべく、コンサルティングスタート。
2021年6月 しつけ実践塾開始
プロのドッグトレーナーを育成するために実戦塾スタート。
2024年4月 子犬販売開始
しつけのいらない世を目指したプロジェクトついにスタート!
今後考えている事
- ドッグタウン:犬と住むならココ!と言われる街を全国に作ります。まずは千葉から。
- 犬の社会進出:海外のように、どこのお店にも犬が入れるように働きかけます
- 犬と住みやすい家づくり:まだまだ建築の夢は諦めていない!
- 子供達に命の教育
- 特殊な専門家を育成する専門学校設立
- 保護シェルター:こんなもの作る必要のない世の中が良いね
まだまだMove’Onは進化します。
ムーヴオンと一緒に何かやりたい人、お気軽にお声がけください。
面白い事やりましょう。
MoveOn代表:柴田