社会化とは?【生涯続くもの。しつけと別物です】

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犬の社会化とは犬と遊ばせる事ではありません!

社会化とは【生涯必要なもの。しつけと概念が違います】

社会性が不足すると犬は極端に攻撃的な性格、もしくは極端に臆病な性格になる傾向にあります。

そうさせないためには怖いこと嫌なことを極力経験させない+楽しい事に変換していくが大事です。

社会性は学習によって後天的に学習するため、意図的に様々なパターンを作り出し、経験させてあげることが重要となります。

社会化の最適な時期は?

個体によって異なりますが、一般的には生後8週~18週に訪れ、遅くとも5ヶ月頃までには終わと言われています。
※3ヵ月半頃で終わってしまう個体もいます。

仔犬の時期は恐怖心より好奇心が旺盛で感受性も高いため、周囲の様々なものに慣れやすい時期といえます。
逆にこの時期を過ぎると好奇心より警戒心が強くなるため、新しいものや見慣れないものに慣れるには、もの凄く時間がかかるようになります。
 

社会化の重要性

犬は母犬や兄弟犬と一緒に暮らす中で自然に犬社会の社会性を身に付けます。ですが、ペットショップのケージ内にずっと居たり、親兄弟から早くに引き離された仔はどうしても社会性を身に付ける事が不足してしまいます。

人間と一緒に暮らしますので、犬社会だけでなく人社会の社会性も身につける必要があります。人間の目線ではどうでもない事でも、犬の目線で見てみると全て怖いものばかりなのです。
怖いものに慣れていないと恐怖、不安、緊張などのストレスへとつながり、吠えや噛み付きといったいわゆる問題行動に発展したりするケースもあります。愛犬が快適に暮らすためにも意識的に社会化をすることが重要になります。

どんなものに適応させればいいのか?

1. 生き物
人の場合は年齢、性別、体型、服装、髪型によって犬が受ける印象は異なります。
犬の場合も大きさや犬種、性別によって受ける印象は異なります。
その他、猫・鳥などの動物も含まれます。

 2. 生活音
乗り物の音・工事の音・ドライヤーの音・チャイム音など、私たちの周りには様々な音があります。
聞きなれない音には警戒したり、怯えたりし、吠えて威嚇することなどもあるため、様々な音を聞かせ、その音は警戒したり威嚇しなくて良いことを教える必要があります。

 3. 場所
動物病院・人の多い場所・広い芝生の上・お友達の家など
不特定多数の様々な場所に出掛ける事があると思います。
経験を積めば積むほど、知らない場所に行った時のストレスが軽減されます。

以上のような刺激に対して、時間をかけながら様々なものを経験させていきます。
怖い経験や嫌な経験をしないように配慮する事が大切です。
 

 社会化はいつまで続けるの?

社会化は『生涯』続ける事が大事!!

 私たちがしばらく経験していないことを忘れてしまうのと同じように、犬も仔犬の時の経験をずっと覚えているとは限りません。
仔犬の時ほど時間をかける必要はありませんが、成犬になってからも色々なことを経験させてあげる事が大切です。

ご家族だけではカバーできない事が多くありますので、犬の保育園などプロの力を上手く取り入れつつ、社交性あるワンちゃんに育ててあげてくださいね。

 
  対象 開催 行動修正 社会化

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この記事を書いた人
柴田正樹
ドッグトレーナー
当サイト管理人

2006年よりドッグトレーナーとして犬のしつけサービス運営開始。
今は応用行動分析学(ABA)をベースとし、犬の保育園やトリミングサロンの運営に携わる。
犬の飼育放棄を0にするため、ドッグトレーナーとトリマーの育成・普及活動に力を入れている。
株式会社MoveOn 代表取締役

■資格
日本ドッグパーク普及協会 A級ドッグアドバイザー

2021年1月11日

Posted by 園長柴田